column | Michiko Yoshino | ジャズボーカリスト 吉野美知子

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贈り物

新しい出会いも嬉しいが、このところ懐かしい方に偶然お会いしたりする。嬉しく、懐かしく、

贈り物のようです。


先日ライブが終わっての帰り道、家の近くまでの最終バスに乗って降りようと思ったら、

昔、所属していた合唱団の指揮者であるO先生にばったり。降りようと出口に立っていたら、見たことのあるお顔、退団してから10年近く経っている。もしやと"O先生?"とお聞きしたら、そうだった。降りる寸前だったのでほんの短い時間だったけど、お互いに懐かしそうな顔をして握手をした。私は少しお酒が入っていて"ワオー"とか言ったみたい。


SNSはあまり発信しないのだけど、世界中の友人たちといい交流もある。先日は、最初の私のアルバムを作って全国ツアーをやったときにお世話になったベーシストの中山英二さんとも、SNSの交流で懐かしさいっぱい。最初のアルバムはLPなのだ。

自然の景色に飢えている私は、いつか緑に囲まれたお宅にぜひ伺いたいと。


ボストンに住んでいた時の友人も、久し振りなのに、突然質問を尋ねたりすると親切に答えてくれる。先日も周りに答えを知っている人が居なそうなので質問をしたら、すぐ答えを返してくださった。しばらくあっていない友人なのに。友情は健在。嬉しいな。


他にも贈り物を最近もらった覚えがあるのだけど、あれ...忘れてしまった。

また思い出したら....


あそうだ、今日も素敵な贈り物をいただきました。

アメリカのタップダンサーLeon Colins(故人)が言った?という素敵な言葉。

みなさんにおすそ分け。


"Tapは体のポエトリー

歌は魂のポエトリー

愛は心のポエトリー

人生は愛のポエトリー"



歌は魂のポエトリー!素敵、生徒に送ってあげよう。


そしてもう9月ですか!

1週間あっという間でした。
先週の日曜日、"Mystery4"のSummerライブが終わりました。
最近では私は一番いい出来で楽しかった!
おいでくださいました皆さんありがとうございました。
このグループで5年目に入り、サウンドにもむづかしい曲にも少しづつ慣れてきてだんだん自由が増えてきました。私は教える方が忙しいのですが、メンバーは演奏家として超忙しい売れっ子なので、スケデュール調整がむづかしいなかでも続けられ、あっという間に5年間すぎました。みんなとても素晴らしいプレーヤーで彼らと音楽づくりができるのは幸せですごく楽しいです。

次回の"Mystery4"は,12月17日火曜日です。残念ですがレギュラーのpianistの田窪くんが参加できないので代役にTom Piersonをお願いしました。
BassのMark TourianがTom piersonが来年にはスェーデンに移住してしまうので彼ができればいいなあ?と。私は、彼の大ファンなので恐れ多かったのですが、Tomも引き受けてくださって、メンバーもハッピー。私もハッピーですがちょっとプレッシャーも。でもせっかくのチャンスだから、楽しめるように頑張ります。

ライブの翌日は、伊勢丹に山田勇魚くんの(Isana yamada)の作品展へ。名前の勇魚は鯨のこととのこと。前回の展覧会では作品はsold outで6ヶ月待ち。人気のアーティストです。学生の頃から作品展には伺っているけど、どんどん成長して素晴らしい。というより、周りにアーティストはたくさんいるけど、なかなかこんな順調にはいかない。彼は食べていけるのですごい。彼の御両親が結婚前で私が二十代のころ歌っていたホテルへいつもデートがてら聴きにきてくれ、結婚してからもずっとコンサートのたびに足を運んでくださっている方で、山田勇魚くんはその息子さんです。

土曜日はBassのMark Tourianのリーダーバンド。MT6のライブへ
彼の作曲や編曲を演奏する3管のバンドで素晴しいバンド。楽しかった!

いつもは自分のライブの後は疲れ果てての1週間なのだけど、今週はバテている暇がなくあっという間の1週間でした。
そしてもう9月ですか!!!早いなあ。

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 Mystery4.
Vocalの私とPiano. 田窪寛之,Bass. Mark Tourian, Drums .大村亘のカルテット。

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山田勇魚。右の作品が彼の名前のように鯨です。


どう変身するのだろうか?

日曜日のライブまで1週間切りました。
このくらい前になると「ああもう1週間しかない」と、少し焦りが出てきます。
やろうと練習していた曲をやめたり、やはりこちっがいい?とか色々。
曲も書いたりしましたがやはり気に入らない。

ふと、そうだ昔書いた曲でアルバムにも入れたBlue Vegaを久しぶりにやってみたいな!
スウェーデンにレコーディングに行くことになって、北極に近い寒い地をイメージして作った自分でも好きな曲です。Mystery 4でこの曲がどう変身するのだろうか?

あのプリマドンナのマリアカラスとかコンサートの幕が開く前すごく不安になって慰め係りというか気分を引き上げてくれる人がいるという話を読んだことがあります。「私は全然ダメ,今日は歌えない!ここから逃げたい」と叫び嘆き周りを困らせるのを、マネージャーか付き人なのか、「あなたは世界一すばらしいから....」とか賞賛の言葉を与え、慰め背中を押してステージに。

私たちはプリマでも何でもないのですが、ジャズはバンドという一緒に音楽を作る仲間がいるのでこころ強いです。「じゃ、そろそろ始めよう!みんなよろしくね」みたいな感じなので。まして2ヶ月に一度くらいのスタンスでしかやらない私は、音楽も人間性も信頼できる仲間でなくては。

パフォーマーはライブはとても楽しみと同時に大きなプレッシャーです。でもこの緊張感は他のことでは味合えない喜びでもあります。思わぬ方向に行くこともあるけどJAZZ(Live)は面白い。

今度の日曜日、7時から新大久保の"Boozy Muze"へ。ご都合がよろしかったらぜひ。


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バテている暇ないなあ!

目の手術から3週間後にオーストラリアのメルボルンに仲間との研究会に出かけ1日に帰ってきました。成田に着くやサウナのような暑さに驚いています。


オーストラリアは初めてです。南半球なので冬ですが思ったほど寒くなく暖かい冬の東京のようなマイルドな気温で薄手のダウンでしのげました。行くまでは寒いの嫌だな!と思っていたのですが過ごしやすかったです。冬のせいなのか大都市の混雑はなく、穏やかな文化的な街で気に入りました。

人柄は20代の初め東京で出会ったオーストラリアの老夫婦がとてもあたたかく優しかったので、その印象をずっと持っていました。今回出会った人たちも穏やかで優しい人たちでした。街で道が分からず聞くとみんな親切に丁寧に教えてくれました。


時差が一時間しかないので悩まされることもなく、帰国してからすぐ東京の日常に戻りました。

帰るとすぐ知人のダンス公演が二つ。彼らのエネジー、熱さから今月の25日のmystery 4のライブに向かう刺激を受けました。

ライブまで残すところ3週間、今度は大久保のBoozyMuseでのMystery4のライブです。

暑いなんてバテている暇ないなあ!



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"Murmuration"  

"Terracotta Warriors & Cai Guo-Qiang"  

(ツァイ・グオチャン、蔡国强)は

前から注目していたアーティストでやっと見れました。

National Gallery of Victoriaで見ることができラッキー!


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Cai Gu0-Qiangはニューヨーク在住の中国人アーティスト。

火薬を使った作品で有名です。



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仲間とのセッション


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I miss you all!!

運動解禁

手術が終わって早くも二週間がすぎ、目は順調です。譜面も本も新聞も眼鏡なしで読める。

術後の安静で運動は禁じられていたので、しないで同じだけ食べたので2キロぐらい増えた。

"でもまた元に戻るさ!"と。今日から久しぶりにジムのクラスに参加。

負担のないヨガのクラスと簡単な筋トレ。

鏡に映る自分の顔が、やっているうちに見慣れた自分の顔、目に戻ってきた。術後はなんか目の輝きが違うと思っていたら、誰かが"よく見えるようになって粗が見えるんじゃない、それが本当の姿"と。

わたしには体を動かしていなかったからなような気がする。やっぱり運動すると気持ちいい。すると顔の表情が変わる。時々旅などで休んでも、基本的にはずっとジム通いはしているので、久しぶりの運動に心身が喜んだみたい。いい休養にもなった、そろそろまた始動。


時間も必要なので時間的にも体も、きつい時があるけど、やっぱり体を動かすのは楽しい気分転換になり活性化する。健康のためにもわたしには必須みたい。今日はよく眠れそう!


白内障のもう片方の手術から一週間。
両目の手術が終わったので、目に細菌が入るのを防ぐため禁止されていた洗髪も洗顔も化粧も解禁。
運動はもう一週間待ってとのこと。毎日のスケデュールに組まれた、仕事の一部のように通っていたジムも行けないことがさみしくもなかった。
今日は一週間ぶりに自分の手で髪を洗った。そして診察で先生からプロテクト用の眼鏡も外してOKで普通の生活で大丈夫と。
まだ目と脳も調整中みたいで見え方は完璧ではないけど、眼鏡なしで本も楽譜も読め、遠くもちゃんと見える。すごいね。

"白内障プロジェクト"のこの二週間なんだか楽しかった。手術なんだけど、命に別状はないし、それによって老眼鏡を使わなくても目が見えるというスーパーな未来が待っている。歩けなかった人が歩けるようになるような。
そして術後の痛みもなかったし、洗髪の禁止などの制約もあまり気にならなかった。
普段は週のうち5−6日は体を動かしに行く時間を作っているので、その時間が全部浮いた。レッスンも片目づつ、術後それぞれ3日間くらいはお休みをとった。
いつもと違う時間ができて、映画を見たり、久しぶりのアルバムを聴いたり、本もいつもより読めた、料理もゆっくり作ってみたり、ベランダの植木にゆっくり水やりをしたり、もし別荘が持てたらしたいと思っていたような、ゆったりした時間が過ごせ、またいつもと違った楽しい時間だった。
別荘がなくてもたまに4−5日でも別荘のように過ごせばいいのだと。





"緊張との戦い"そしてブラブラ

「はい、終わりました!」と先生の声。

「ああ、終わった!」と心の中でつぶやいた。

一週間前に右目の手術を経験しているので何をやるか知っているのに終わったらヘトヘト。

手術後休むためのリクライニングチェアーに看護師さんに誘導され座ると、看護師さんに思わず

「結構パワーいりますね!と私。 「緊張との戦いですからね。」と看護師さん。その通り、痛みではなく"緊張との戦い"だった。


目薬の局所麻酔だから、視点が光に切り替わるまでは周りが見える。

今回は白い針を持った先生が見えた。"ええ?見えるよ!"とちょっと私は焦る。そのうち光に切り替わり「はい三つの中の一番おおきい光を見てて」と。

そしてついに終わった!休息後に再び先生の診察を受け、先生から"きれいに"になっていますよ。と言われ、安心してホテルに向かった。今回はクリニックの反対側のホテルなので安心。

ホテルは、手術が決まった4ヶ月くらい前にネットで予約した。


緊張の疲れはあるけど、術後の痛みも何もない。先生から"TVなど見ないで休んでください"と今回も言われたけど、横になりながら気分転換に先週手術した片眼でTVを眺めた。

先週は手術を受けた夜は興奮状態で眠れなかったので、この日はメラトニンとカモミールティを家から用意した。でも朝まで興奮の方が勝ったのか効かずやはり一睡もできなかった。


翌朝の診察で再び先生から"きれいになっていますよ"と眼帯を外してもらった。

目薬のインストラクションを受け、私は元気なので、帰り際受付のスタッフに"買い物とかブラブラしてもいいですか?"と聞くと、"人ごみの中はなるべく避けて"と言われたけど、いつものスケデュールに追われた時間と違い全くの自由の身、ヴァケーションのような時間。せっかく銀座にいるのだからと、結局ブラブラ。

最近銀座にオープンした無印のホテルに行ってみたいと歩いていたら、手前にできたてのロフトがあってのぞいてみる。いい感じで一階にロフトには珍しく食料品が売っている。一角にかわいい観葉植物のお店を見つけ、近寄ると色合いと葉っぱの自由な動きに一目惚れして購入。"クロトン"とある。"手術終了祝い"だ。

そして数十メートル先の無印を見つけた。興味があったMUJIホテルのあるフロアーまで昇りトイレを使わせてもらい、同じフロワーのカフェでラテをいただいた。このカフェスペースは私の隠れ家になりそうと思ったくらい気に入った。シンプル、ゆったり、ナチュラル。アート関係やデザインのいい本が本棚にあり自由に見れる。


銀座の高級ブランド店には興味がないし私のスタイルではないので、通り過ぎるけど、銀座もちょっと路地に入ったりすると、"さすが銀座"のお店がありそう。治療中はまだ少し銀ブラができそう。


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"クロトン"
観葉植物の育て方の説明がついている、"....同居人としてお楽しみください"と。はーい。

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