What's New | Michiko Yoshino | ジャズボーカリスト 吉野美知子

What's New

2003年9月アーカイブ

この夏はずいぶん劇場やライブに行きました。
その分お茶漬けをすすっていたはずなのですが痩せるどころか、ますます豊かになって困っていますが。

おとといはブルーノートのミルトン、ナシメントに。
初めてミルトンを近くで生で聴くことが出来て、とてもうれしく、幸福感に浸りました。
アンコールが終わってからもずっとステージに戻って来てほしいと、拍手コールをしていました。

昨日は、デンマークのベティ・ナンセン劇場の新生命のオペラ「ヴォイツェク」WOYZECKを見に東京フォーラムへ。
ロバート・ウィルソン演出 & トム・ウェイツ音楽の二人の鬼才の参加で素晴らしい作品だと思う。
オペラといってもいわゆるクラシカルなイメージと違い、歌はベルカント唱方でなくて トム.ウェイツのような感じの声(ちょっと嗄れた感じで渋い)で統一され、モダンなトータル・アートとして 楽しめました。
英語で歌われ、日本語の字幕付きでストーリーもあったのですが、抽象的な歌詞ではっきりとは理解出来ませんで。しかしロバート・ウィルソン演出、美術、照明は、どの場面を切り取っても一枚のモダンアートのような作品で美しく楽しかった。演奏も客席の前の部分にオーケストラ.ピットを作ってのライブ演奏でとても贅沢でした。

私は、アートは自分の感覚が喜んで刺激を受ければいいと思っています。
理解出来ない部分があっても、自分の感覚が刺激を受け広がるのがうれしいのです。

久しぶりにそんな感じのステ-ジを見ました。

思いでの一曲

ポ-ランドに行く前に見たかったけど見れなかった映画のヴィデオ"戦場のピアニスト"を借りにツタヤへ。
まだ新しいので一泊しか貸してくれないのでヴィデオは"ピアニスト"一本だけ借りた。
でもなんだか一本だけではさびしいので、CDコーナーでマイルスの一枚とアート.ブレーキーのモーニンを借りる。

アート.ブレーキーのモーニンは思いでの一曲。
私が小さい頃、兄が買いたてのステレオでこのアルバムをかけていた。
あまりいつもかけるので、私はもちろん、おばあちゃんまでモーニンのテ-マを覚えて口ずさんだりしていた。
あれ以来、ちゃんとこのアルバムを手にして聴いた事がなかった。
今日は何となく風邪ぎみで身体がだるく、一日中雨降りで、私にとっては珍しく古いノスタルジックな曲を聴きたかったようだ。
曲がスーッと身体に入ってくる。
そういえば、先週は男性生徒の今度のライブの一曲にモーニンを選んだ。

散歩の帰りに

今日は火星が月に一番接近した日だったそうです。
私は後でニュースで知ったのですが。
散歩の帰りに望遠鏡を覗いているグル-プに出会いました。
月に接近している火星を見ているという事で、私も望遠鏡を覗かせていただきました。
白く丸い美しい月のそばに小さいけどやはり丸い火星が美しく輝いていました。
綺麗な空。月の周りに青いグラデーションの鱗のような雲がかかって、
うっとり家まで眺めながら帰りました。

"surprise"

ふと11時近くに気分転換にテレビをつけたらクラッシックのオーケストラが、ガ-シュインのパリのアメリカ人らしい演奏をしていました。
そして深い緑の森に囲まれ美しくデザインされた野外ステージと客席、そして指揮の小沢征爾が写し出され私はそのまま画面に惹き付けられる。
字幕によると、"ベルリンフィル、ピクニックコンサート"とのこと。
そして突然、小沢に誘導されてピアニストのマーカスロ.バーツとベースのローランド.ゲルン、そしてドラムスはウイントンファミリーの末息子のジェイスン.マルサリスが登場して来ました。"ワーッ"と、突然のサプライズに何が始まるんだろう!と期待に胸がふくらむ。。
そしてマーカス.ロバーツ編曲のラプソディー.インブルーとやはりガ-シュインのピアノ協奏曲。
小沢とベルリンフィルのガーシュインをマーカスのトリオが加わったことでガ-シュインを新しく生き返らせてくれた。マーカスのソロを素晴らしかったし、とにかく"ラッキー"でした。
こういう"サプライズ"は、もう最高!

コンサ-ト会場は、ベルリンのソルトビュ-ネ野外音楽堂とのこと。ピクニックコンサ-トと言う事で、寝転んでいる人や家族ずれがいっぱい。
さすがヨーロッパ。

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