What's New | Michiko Yoshino | ジャズボーカリスト 吉野美知子

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2015年2月アーカイブ

やめて!と思わず叫びそうに

何気なくTVをつけたら、あの NHKのマッサンのエリーさんが、以前見たときよりずっと老けた年齢になってアップで写っていて何か真剣に夫のマッサンに訴えていました。そのまま画面にすいよせられました。
場面は戦争中、敵国人とみなされるエリーさんに危険だからイギリスに帰りなさいというのを、私はあなたの妻だから一緒に居る....というような場面でした。そこへ特高がやってきました。人の家に土足で乗り込んで、他人の家の中、大事な物を、泥棒よりもひどい、いやらしいやり方でかき回して、威張り散らし、言いがかりをつけ逮捕しようとしていました。 
私はあまりのひどさに、止めて!と思わず叫びそうに。ドラマだから大げさにいやらしさが誇張されているのかもしれないけど。

特高警察のひどさ怖さは、政治犯として拷問で亡くなったなど作家や、その他いろんな事件の記録で知っていますが、このシーンは、こんなことが平気で行われていた時代があったこと自体が信じられない、本当に怖い時代だったんだなと改めて思いました。

戦争って本当に何かが狂ってしまうのですね。


煩悩がいっぱい

またスタジオの防音工事が始まった。
今日は朝早くから専門の運送屋さんが来てピアノを動かしたり、大工さんやら電気屋さんなども続々やってきた。私も苦手だけど早起きして。これから2週間近くの工事になるらしい。

2年半前、近くにピアノの先生が住んでいたという15畳の防音室があるという物件が見つかりラッキーと引っ越した。防音室とは名ばかり、すぐ階下からピアノがうるさいとの苦情。仕方なく、床を10センチ近くあげる工事をした。これで一安心かと思ったら、今度は階の上の人から苦情。また?と、悩んでいても仕方ないので、今度は壁、天井など部屋の中に部屋の形に合わせて部屋を作る本格的な防音の工事となった。
その度に引っ越し作業。収納棚に昔のレコード、CDやら譜面やら本がいっぱいあるので、またダンボールに詰めて、片付け。工事が終わったら元に戻さなければならないという作業。力仕事なので男子生徒が手伝ってくれて助かったが、自分のものだけど量の多さにビックリ。
うんざりとしなかったのはまだほとんど処分なんてできない大事な資料だから。したくない。これから工事をしていい音楽スタジオを作りたい、みんなで楽しみたい。まだまだこれからという意欲があるから。

ありがたいのか、煩悩がいっぱいなのか、まだ断捨離するほど達観していない。

防音工事.jpg


imagine

"Imagine"そうだよね。John Lennonのメッセージはやはりすごいな。

湯川さん、ジャーナリストの後藤さん、そしてヨルダンのパイロットが殺害されたニュース以降、私もそうですが、ショックで傷ついて、動揺している友人が多い。3.11の震災の時のように。
後藤さんは愛に溢れている人で、友人を助けるために、危険は承知で、でも経験から100%は死ぬとは思わないで、いてもたってもいられず出かけて行った。
殺されるような、恨まれるようなことはなにもしていない。
なんでそんな残虐なことをするの?愚かすぎる。自分が、家族が、友人が殺されても平気?
"Imagine"だよね。
ヨルダンの空爆も、無差別だったら何もしていない市民や子供も死ぬんだよね。悲惨だ。気の毒だ。どうしたらいいんだろう。

最近の殺人事件も、異常。子供を殺したり、学生が大人を殺したり。
壊れているか、病気かも知れないけど。

先のことが考えられないから、やっちゅうだろうね。

もっともっと考えるって大事なことだね。想像すること。


そびえ立つ富士山


昨日、友人の家の近くの道から見えた富士山です。道から見える.jpg

今年は日本の自然をもっと見に行きたい

もう2月に入ってしまいました。
入ってしまいましたという言い方をしてしまうのは、いろいろやることに追われて今年も忙しくなりそう。まだまだいろいろ意欲があるのだから今年も元気な気持ちでスタートできることに感謝です。

新年の挨拶をして、2日にメキシコに飛んだので日本でお正月を過ごさず、帰って来たら、いつもの生活が始まりました。
毎年参加するジャズの教育のカンフレンスが今年はサンディエゴだったので、メキシコの友人Jeannetが、"なら近いメキシコに遊びにおいでよ!と、彼女の家にサンディエゴへ行く前に4日間滞在しました。
彼女は、カリフォルニア半島のボトムにある、メキシコのLos Cabosという空港から車で1時間ちょっとの、まだグーグルマップに載っていないBajaというところの村に自然の真っ只中に住んでいます。カナダで学校の音楽教師をしながらシンガーをしていたのですが、学校をリタイアしたのでカナダからメキシコに移りました。20世帯くらいの小さなコミュニティーです。移民歓迎で土地がすごく安く手に入って、そこに家を建てて畑をしたり、川で泳いだり、洗い物をした水は畑にまいて、ソーラーでシャワーを浴び、トイレは、オガと混ぜて発酵させて堆肥を作り、野菜の皮や廃棄の部分はコンポースとして肥料を作ります。先生だったので、近所のメキシコ人の子供達をサポートしたり、週一回はちょっと車で大きなタウンまで行って、コミュニティーのコーラスやミュージカル監督したり、ゆったり自然でエコですてきな生活です。インターネットもあるし、必要があれば飛行機でどこにでも飛んでいけるので不便はなく、昨年のハリケーンの時は村が孤立してしまい、軍のサポートが来るほど大変なこともあるけど、すごく満足して幸せそうに住んでいます。日本だったら暖かく、物価の安いフィリピンやマレーシアに住んでいる人がいますが、そんな自然版な感じかな?

そういえば、昨年、私より少し若い友人のカップルが宮古島に移住しました。二人はサーフィンが大好きで、物書きなので、どこでも仕事ができるので夢が叶って幸せそうです。安い家を借りて、自分たちでリフォームしながら野菜を育てたり、海で海藻や魚を採ったり、地元の人からの差しをいただいたり楽しそうです。

昨日は、雪山を見るのが好きな私に、富士を見にいらっしゃいませんか?と、河口湖に住んでいる友人に誘われ、富士山を見てきました!
本当美しくて感動しました。いつもジムの窓からたまにちらっと見える富士に感動している私ですが、大きな崇高な雪をかぶった、この上もなく美しい富士山に涙が出てしまいました。
三鷹から特急でたった50分の大月駅から迎えに来てくださったHさんの車に乗ったら、10分くらいで目の前に大きな富士が現れました。河口湖から、山中湖からHさんの家からの眺め。どこから見ても円錐形、でもそれぞれの表情の富士山を堪能しました。群馬で谷川岳を見て育った私は、自然に飢えています。東京が好きですから、今ここからから移住したいと思いませんが、今年は、まず近くから日本の美しいものを見に、もっと出かけていきたい。

Jeannet-Baja.jpg
写真はメキシコの友人のところ

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